
岩手県久慈市で続けている TNR(捕獲・手術・リターン)活動。 2025年最後となる去勢手術とリターンを、皆様のご支援のおかげで無事に終えることができました。 今回の猫たちは、久慈市の山奥で増やされてしまった子や、心ない人に捨てられてしまった子たちです。 厳しい東北の冬を生き抜くためにも、繁殖を止めるTNRは欠かせません。 手術はいつも青森県八戸市の動物病院にお願いしています。 久慈市から片道約1時間の距離ですが、信頼できる先生のおかげで安心して任せることができています。 皆様からの応援・励まし・ご支援のおかげで、多くの命が今日も明日も元気に光り輝いています。 本当にありがとうございます。
山奥の多頭現場 久慈市の山奥で奮闘してきたTNR現場の現状
これまで何度も足を運び、状況確認と視察を重ねてきた久慈市の山間部です。
餌だけ置かれ、未手術のまま繁殖してしまった猫たちに加え、心ない人に捨てられた子たちも混ざり、個体数はあっという間に増えていきました。
特にこの場所は人目につきにくく、地域猫として見守る方もほとんどいないため、問題が表面化するまで誰も気づかない状態が続いていました。
実際、この一帯には30匹以上の猫たちが生活しており、私も何度も通いながら1匹ずつ状態を確認し、TNRのタイミングを探ってきました。
東北北部の沿岸地域の冬は寒さが厳しく、このまま繁殖が続けば、弱い子から順に命を落としてしまう可能性が高くなります。
「これ以上増やしてはいけない」
「1匹でも多く守りたい」
その想いから、急いで山奥の多頭現場のTNRを実施しました。
見守りながら少しずつ進めてきた現場だからこそ、今回の手術は大きな一歩となりました。

山奥の多投現場 前回の活動レポート
山奥の現場のはじまりから今日までの道のりを、活動日記で振り返れます。
初めての方もこちらからどうぞ。
Neuter(不妊・去勢手術)
拠点は岩手県久慈市。
片道1時間の八戸市へ移動し手術します。
山奥で暮らす猫達を捕獲(Trap)し、無事に複数の猫を保護することができました。
捕獲後はすぐに八戸市の動物病院へ移動します。
久慈市 → 八戸市まで片道約1時間。
保温・揺れ対策をしっかり行い青森県八戸市の病院へ猫たちを連れて行きます。
八戸市の先生は野良猫の扱いに慣れており、丁寧に対応してくれます。
去勢手術や怪我、病気の治療後は、体調確認と回復を見守った上で、久慈市へ戻ります。
今回も全頭が無事に手術を終え、ひと安心しました。

今回の手術で桜耳になった猫です。
桜耳は避妊去勢手術を終えた印として耳先をカットしたもので、もう繁殖しない地域猫であることを示す大切な目印です。
この処置は麻酔下で行われるため痛みはなく、術後も日常生活に支障はありません。
同じ猫を二度捕獲してしまう負担を避け、安全に地域で見守っていくために必要なものです。
Return(元の場所へ戻す) 久慈市の山へ元気に帰っていきました。
リターンは、安全性の確認を行ったうえで、捕獲した元の場所に戻します。
雪が積もる季節のため、ねぐらの位置を再確認。
餌場の安定性・地域の理解をチェック。
元気に走っていく姿を見ると、毎回胸がいっぱいになります。
TNRはリターンで終わらずその後のケアも大切にしています

リターンした後も猫たちが安心して過ごせるよう、ほぼ毎日現場へ行き様子を見ています。
寒さが厳しい場所なので、皆様に支援していただいた防寒グッズなどを使って寝床を整えたり、支援していただいた餌を補充したりしながら少しでも快適に過ごせるように見守っています。
皆さまからのご支援が、現場で暮らす猫たちの毎日の大きな支えになっています。



最後に~ 命に区別のない世界を目指して
「殺処分0!不幸な命を増やさない!命に区別のない世界を!」
この想いを胸に、私は一歩ずつ行動を積み重ねています。
TNR活動は、決して派手ではありませんが、確実に未来を変える力があります。
どうかこれからも、猫たちの小さな命を見守ってください。
お願いします。 皆様のご支援が命を救っています
皆様のご支援のおかげで、久慈市と八戸市を行き来しながら行うTNR活動を続けることができています。
- フード支援
- 手術費のご支援
- 捕獲器や防寒グッズなどの物資支援
- 応援や励ましの言葉
どれも本当に大きな支えです。
これからも、懸命に生きる猫たちのために活動を続けてまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ご支援やお問い合わせのご連絡は、下記から公式LINEを友だち追加していただくことで、私へ直接メッセージが届きます。
キャットレスキュー 動画でも現場の様子を公開しています!
私たちの活動をより多くの方に知ってもらうことも、猫たちを救う大切な力になります。SNSでのフォロー・いいね・シェア(拡散)は、活動の励みとなり、支援の輪を広げる大きな助けになります。

